やまのキケン

百森では森先案内人として、山林を多くの方に使っていただけるような仕組みづくりを進めています。しかし、それと同時に山の危険を知ってもらい、個々に対策していただく必要もあります。このページでは、最低限知っていてほしい山の危険と対策をまとめています。

あくまでも最低限なので、まだまだ気をつけるべきことがあると思います。「こういうことも書いたほうがいいよ!」「私はこれが大変でした…」などあれば、ぜひ教えてください。追記していきます!

基本的なこと

山には危険がたくさんあります。備えましょう

キケンな動植物

いろんな動植物がいます。むやみに触れたり口に入れたりするとキケンです。

スズメバチ類

マダニ

体長1~5mm程度。「重症熱性血小板減少症候群」「日本紅斑熱」などの病原菌を保有しているマダニに咬まれると、それらの感染症を発症することがある

マムシ

ヤマカガシ

ツキノワグマ

テンナンショウ類

全草にシュウ酸カルシウムを含み、食べると口のしびれ、腫れのほか腎機能障害を引き起こすこともある
さわらない、食べない

ウルシ類

樹液に含まれるウルシオールによりアレルギー反応が生じてかぶれることがある
さわらない。さわってしまったら水で洗い、患部を冷やす

ツタウルシ

他のウルシと異なり、名前の通り木に巻き付いたり地面を這っていたりするつる性の植物。ウルシの中でも特にかぶれやすい
さわらない。さわってしまったら水で洗い、患部を冷やす

トリカブト

見た目は美しいがフグ毒に次ぐ猛毒を持ち、数グラムの摂取で死に至る
山菜と間違えて食べてしまう事故が多い
食べない

カエンタケ

触れるだけで炎症、食べると発熱、悪寒、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を起こし、消火器不全、運動障害、脳神経障害などによって死に至ることもある
さわらない、食べない

ケガをしたら

ハチに刺された

ヘビに咬まれた

出血

骨折

目に異物が入った

歯が折れた・抜けた

熱中症

低体温症

誤飲

大阪中毒110番(365日24時間対応)
072-727-2499

つくば中毒110番(365日9時~21時対応)
029-852-9999

百森の救急セット

百森では個人携帯用と社用車用の2種の救急セットを用意しています。あくまで百森で想定している用途などを記載しています
●:社用車用
★:個人携帯用

手袋
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人の手当てをするときは血液感染を防ぐために手袋を。百森ではニトリル手袋を小さなジップ付き袋に小分けして包装

ガーゼ
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出血した時におさえたりするのに使う

伸縮包帯
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ガーゼを当てたまま固定したりするのに使う

ばんそうこう
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大きいものと小さいものを複数枚ずつ用意

ポイズンリムーバー
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ハチに刺されたときやヘビに咬まれたときに毒を吸い出すための道具。あくまで被害を軽くするための応急処置なので、下山したら病院へ!

ハサミ類
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何かと便利
個人携帯用ではとげぬきのみ

カット綿

小さな切り傷などではガーゼより便利

三角巾

骨折した時に固定したり、止血帯として使ったり、何かあったときに好きに使える布

冷却材

叩くなどして力を加えると冷たくなるやつ。捻挫や熱中症のときに備えて

医療用テープ

包帯を使うほどではないとき、またばんそうこうの補強などに使う

ビニール袋

血液が付着したもの、汚れたものを処分する

コロスキン🄬

液状ばんそうこう、とでもいうもの。傷口に塗ると透明な膜になり水も通さない。しみる

応急手当に興味のある方

株式会社百森では、MFA(メディック・ファーストエイド)の講座を開催できます。

MFAとは
救急医療の先進国、アメリカで誕生した一般市民レベルの応急救護の手当の訓練プログラムです。CPR(心肺蘇生法)やAEDの使い方、応急手当の方法などをじっくり学ぶことができます。

開催コース
チャイルドケアプラス
乳児~成人のCPR、AED、応急手当。7h
ケアプラス
乳児~成人のCPR、AED。4h
血液感染性病原体講座
血液由来の病原体に関する知識と予防対策。2.5h

開催について
受講をご希望の方は下記メールアドレスまでお問い合わせください。
shimizu.minami@hyakumori.com

参考文献

山のリスクマネジメント
山と渓谷社

Wilderness and Rescue FIRST AID
Wilderness Medical Associates International